Creepy Nutsの武道館ライブを見たらめちゃくちゃ熱くなったので全部書きました!

11月11日・12日に開催されたCreepy Nuts初の武道館公演 Creepy Nuts One Man Live「かつて天才だった俺たちへ」日本武道館公演 の2日目に行ってきました!

f:id:Pata_genT46:20201115165044j:plain

今回はその感想を最初から最後まで余すことなく全部書きたいと思います!!

 

 

セットリスト全曲感想

センターステージに2人が登場し、1曲目はスポットライトからスタート。この曲のイントロがかかった時の盛り上がりは半端じゃないですね。1曲目にピッタリのナンバーだと思います。武道館のステージに立つ2人を見たら初めてラジオを聴き始めた時からの記憶が蘇ってきて目がウルっときてしまいました。

そのままノリのいいライブ定番曲で続くと思いきや2曲目は生業。もっと後半に来ると思っていたため、この曲がこんなに序盤で来るとは!と驚いたと同時にこのライブにかける思いの強さを改めて感じ、聴く側としても気を引き締められました。後半の畳み掛けは圧巻でため息をついてしまうほどでした。

そしてそこからの耳無し芳一Styleは最高の流れでした。この曲は曲中に人格が次々と入れ替わるのですが、それを生でスムーズに行うRさんの凄さにこれまた圧倒されました。

メインステージに移動し、次に始まったのはヘルレイザー。コロナ禍に「早くライブがしたい!」という思いで作られた楽曲です。この曲はきっとやるだろうと事前に思ってはいたものの、実際に生のライブで、しかも武道館という場所で聴いていろいろと歌詞が刺さってきました。最初の「お久しぶり皆さん」のところとかはこれまでのライブができなかった期間がフラッシュバックするかのように思い出され、ノリノリで盛り上がりながらも少しウルっときてしまいました。この曲を聴いてる時間は(というかこのライブ全体が)まさに究極の快楽でした。

そしてここから助演男優賞で会場のボルテージはさらにぶち上がります。「今日の主役はこんな状況で集まってくれた皆さん一人一人です」というRさんの煽りを聞きながら客席を見渡して、「これだけ多くの人が来てくれて初めてライブができるんだよなぁ...」と自分もその中の一人でありながら感じました。無観客で行った配信ライブもそれはそれで良さはありましたが、やはり画面越しと同じ空間にいるとでは大きく違いますね。

続いてよふかしのうたで会場の熱気はさらに高まります。この曲はオードリーのオールナイトニッポンin日本武道館のテーマソングで、あのライブから1年以上経ち同じ場所でCreepy Nutsが生歌で披露したことにはリトルトゥースとしても感慨深いものがありました。アウトロの松永さんのスクラッチは生で聴くとより凄みが増しますね。

7曲目は紙様。ライブ定番のアップチューンが続きます。Rさんと松永さんの掛け合いのところが好きです。あとはサビに野口英世、(樋口)一葉、福沢(諭吉)の名前が入ってるのもいいですよね。

 

初っ端から畳み掛けた前半戦を終え、ここで1回目のMC。

初日の公演後松永さんが泣きすぎて楽屋挨拶に出られなかったという驚きのエピソードも飛び出しました(笑)

声を出せない分笑いのリアクションなどは拍手で表現するため、それを待つ間が発生して少しテンポが悪くなってしまうところがちょっと残念なところだったかなと思います。

 

あいつに振り回されてここまで引っ張られてきたというMCから始まったのが阿婆擦れHIPHOPへの想いを歌った楽曲です。Rさんの話術が本当に巧みだと思いました。

続いてはオトナ。大人でメロウな楽曲が続きます。体のノリ方もゆったりとした感じに変わります。

10曲目は日曜日よりの使者。原曲の良さはもちろん、Rさんのラップパートの歌詞がめちゃくちゃ気持ちいいんですよね。そして「悲しみが沈む玉ねぎの下」と見事に“木村”を決めてくれたところも最高に痺れました。出だしのところで音程を外してたりするのを見るとやっぱり菅田将暉凄いな〜とも思いますが、それ以上に全パートを1人で歌い上げる体力に驚かされます。

そこから続けてこちらも菅田将暉さんとのコラボで話題となったサントラへ。この曲は落ち込んだ時ややる気が出ない時に何度も助けられた個人的に特に思い入れの深い曲なので噛み締めるように聴きました。

 

ここで2回目のMC。Rさんの回想トークに少し松永さんの様子がおかしくなり始めます(笑)

すり鉢型の武道館を見て梅田サイファーで円になってラップしていた頃を思い出したという話にはグッときました。武道館はキャパで言えば他の大きな会場と比べてもそこまでではなかったりしますが、やはりこのすり鉢状で観客に囲まれている形がアーティストにとっては特別な思いを生むのでしょうね。

 

過去の思い出話の流れで始まったのが2人が初めて作った曲、シラフで酔狂。結成当時の曲を今の2人が武道館で披露するということが非常に感慨深いですね。

続いてはたりないふたり。こちらも初期から歌い続けられている楽曲です。1番が終わると再びイントロがかかり昨年の「さよなら たりないふたりのために制作されたたりないふたり-さよならver-に繋げます。ライブでこの曲が聴けたことはもちろん、あれから1年経った現在の状況も取り入れてさらに歌詞が変わっていたのもアツかったですね。

この熱狂のまま始まったのがライブで最も盛り上がる定番曲合法的トビ方ノススメ。この曲はRさんの煽りで会場のみんなで跳ぶ(ジャンプする)のが定番ですが、武道館の規則でそれができないことになり、曲中に打ち合わせをする様子が面白かったです。私もちゃんと屈伸にしました(笑) 松永さんがサビで「おーーー⤴︎ 」と言うところが個人的に好きです。

15曲目はトレンチコートマフィア。この曲のタイトルはここまでの楽曲の歌詞にも結構入っていたりしますね。アウトロでの松永さんのDJプレイが最高にかっこよかったです。

続いてはRさんのソロ曲使えない奴ら。武道館のステージまで上り詰めたRさんが昔を思いあの頃の仲間に向けて歌う様子にしみじみとしました。

 

ここでRさんがMCでお互いがラップとDJを始めた頃の思い出話を始めると、松永さんが号泣のあまりタオルで顔を隠します。前日は涙を溜めておくので必死でしたが、2日目はついに我慢しきれず出てしまったようです(笑)

続けてHIPHOPが再び世間に認知されるきっかけとなりR-指定の名前も一躍広まったフリースタイルダンジョンの話へ。テレビでフリースタイルをするということ、そして同時期に走り始めたCreepy Nutsの活動への葛藤を語ります。

 

その時の気持ちを表現した楽曲未来予想図でいよいよ終盤戦がスタートします。実際にフリースタイルダンジョンが終わり、それから半年が経った今歌うこの曲は今まで以上に心に深く刺さるものがありました。テレビにも引っ張りだことなった今のCreepy Nutsを思いながら聴いていると自分も思わず涙を溜めてしまいました。この2人なら今後会場の大きさやメディアの露出度がどのように変化しようとずっとHIPHOPを続けていくのだろうと確信しました。

そこからの朝焼け、そしてDr.フランケンシュタインは思わず目を瞑りうっとりと曲に酔いしれてしまいました。どちらもHIPHOPへのラブレターともとれるような歌詞で、本当にHIPHOPが好きでHIPHOPへの愛に溢れているのだということを感じる曲順だったと思います。

 

ここで本編最後のMC。いいことも悪いことも全て見えるようになってしまった現代の話にとても共感を覚えました。思えば自分がCreepy Nutsの曲を聴き始めたのも実生活でいろいろと悩みや苦しいことが増えてきた頃だったように思います。特にコロナ禍の最近は今までには感じることのなかったような苦悩も増え、病みそうになってしまうこともますます増えたように感じますが、それでもなんとか乗り越えてこられたのはHIPHOPがあったかもしれないとこの話を聞いて思いました。

HIPHOPは自分のことだけを歌っているのにみんなが勝手に自分に重ねてくれるという言葉にHIPHOPの面白さと魅力を感じました。

 

そのようなMCを経て最後の1曲として2人が選んだのがかつて天才だった俺たちへ人は生まれた時は誰とも比べることもなくみんな天才だった。そんな赤ちゃんの頃の気持ちに戻ろうという曲です。元々好きな曲ではありましたが、RさんのMCを聞いてから聴くこの曲は深さが何倍にもなり、「こんなにいい曲だったのか!」と驚いてしまいました。全編通しての感想でもありますが、本当にRさんの話が上手で曲の世界をめちゃくちゃ広げてくれるなと感じました。

 

2人が退場し、会場は拍手に包まれます。事前に決まっていたわけでもなくどこからともなくスマホのライトが光り始めます。これは声を出せない今だからこその思いの伝え方だと思いますが、このような行動が自発的に生まれる環境というのは非常にいいなと思いました。

 

そしてセンターステージにCreepy Nutsの2人が再び現れ、アンコールがスタート。

松永さんの泣く=負けという方程式は面白かったです(笑)

この規模の会場では珍しくバンドもダンサーもなしで完全に2人だけでライブをやり遂げたことやステージセットや演出も極力シンプルな構成にしたことも2人のいつも通りのライブをしようという思いであるということも語られました。

 

そのような話もありお次はRさんの聖徳太子スタイルラップのコーナーへ。今回は事前に募集したお題を松永さんがボックスからランダムに引き決定するスタイル。ラジオさながらの軽快なトークが繰り広げられます。そして今回選ばれたお題がこちら↓

1.マロニーちゃん

2.鬼滅の刃

3.オードリー

4.小野妹子

5.ジャスミン

6.渋沢栄一

7.ナンバープレート

8.マイナス金利

松永さんがジャスミン茶は嫌いだったけど沖縄で飲んださんぴん茶が美味しくて飲めるようになったという話は自分も全く同じ経験をしていた(さすがにバスクリンの味とは思いませんが笑)のでそんなドンピシャなことがあるのかと驚きました(笑)

紙幣の肖像画が変わったら新・紙様のような歌が出るのだろうかと少し気になっていたりもしていたのですが、2人が渋沢栄一にあまりピンと来ていないことでたぶんないなと感じました(笑)

マイナス金利で2人の学のなさも感じて面白かったです(笑) 聖徳太子スタイルは言葉の意味もある程度理解していないと文脈に組み込めないことを考えると非常に難易度の高い技だと思いますね。

そして見事に全てのお題を入れつつトークで出てきた話題も挟み今回も聖徳太子スタイルは大成功。聖徳太子スタイルの凄さは文章では上手く伝えきれないのでぜひアーカイブで見てほしいと思います。

 

Rさんの次は松永さんのDJルーティン披露へ。松永さんのステージが高く上がったのには思わず笑ってしまいましたが、むしろそれでも低すぎると思うくらいの圧巻のプレイでした。生で見る世界一のDJプレイはテレビで見るのとは段違いのかっこよさでした。

 

2人の凄技プレイの次は新曲Bad Orangezを披露。サビではクラップからのハンズアップでノリがよく明るい曲です。リリースが待ち遠しいですね。

そして武道館公演最後の曲はグレートジャーニー。後ろのモニターには前日の公演の様子も映し出され、急遽2日間になった武道館公演がここで1つに結ばれたように感じました。武道館に集まった約1万人が1つになって盛り上がる光景はとてもいい気持ちになりました。会場がパッと明るくなりグレートジャーニーのビートが流れたまま意外にもあっさりとした感じで2人は退場していきました。

そしてその後再び会場が暗くなり、準ワンマンライブ「延長戦」来年1月からのワンマンツアーの開催が画面上で発表されました。

 

 

全体の感想

今回の武道館公演はCreepy Nutsの歴史においても記録にも記憶にも残る大切な公演だったと思います。本編はまさにそれを感じさせるようなこれまでのCreepy Nutsの全てが詰め込まれた内容だったと思います。しかしアンコールでは一転してラフないつものCreepy Nutsの表情を見せ、そして最後のグレートジャーニーからのライブ告知でCreepy Nutsの旅はここ(武道館)で終わりではなくこの先もまだまだ続いていくのだということを感じました。今後のCreepy Nutsの展開もますます楽しみにしていきたいと思います。

そして今回のライブはコロナ禍の状況を経て久しぶりに開催されたライブでもありました。歌からはそのような状況も重ね合わせ汲み取ることができ、普段のライブとはまた違った感情を覚えました。

私もライブに行くのは本当に久々だったのですが、やっぱり現地で生で見るライブは会場の空気や音の響き、そして何より歌を通じてアーティストから受ける熱量が全く違うと感じました。配信ライブもいいですが、やっぱりライブってこれだよな!と感じることができたいい機会だったと思います。

今回久しぶりに生でライブを見ていると、先日木村拓哉さんのラジオに出演した際に松永さんが言っていた「自分が本当はめちゃくちゃナルシストだったということをこのライブができない期間で気付かされた」という発言がふと頭に浮かびました。見ているこっち側も曲にノリながら体を揺らしてライブを楽しんでいる自分にめちゃくちゃ酔いしれていることを感じました。ライブはライブはステージに経つ人はもちろん、訪れた観客も普段は出せない部分を解放することができる特別な場所だということを体感しました。

 

今回のセットリストをApple MusicとSpotifyにまとめました!(配信されていないものは抜けています)下のリンクからどうぞ↓

Apple Music

Spotify

そして今回のライブは11月19日(木)までアーカイブで見ることができます。アーカイブ配信のチケット購入および視聴はこちらから↓

Thumva

LINE LIVE-VIEWING

イープラス

さらにCreepy Nutsの公式アプリCLUB Creepy Nutsがリリースされました!何の癒着もありませんが、こちらもリンクを貼っておきます↓

App Store (iOS)

Google Play (Android)