#オーイシ1000円 の価格設定の凄さとは?

※この記事はライブを見る前に書いています。そのためライブの内容については一切触れていませんのでご了承ください。

 

先日1月5日にアニソンシンガーのオーイシマサヨシさんが自身の誕生日に合わせ配信ライブを行ったのですが、僕がこのライブで凄いと思ったポイントが1000円という価格設定です。

 

正直な話僕がこのライブのチケットを買った理由はこの1000円という価格です。これだけ聞くとあんまりいいようには聞こえないかもしれませんが、あえてここは声を大にして言いたいと思います。

そもそもオーイシさん側もより多くの人に見てもらうために極限まで値段を下げているはずですし、安いから見るというのは決して恥ずかしいことではないと思います。

 

一般的に配信ライブというと3500円前後くらいが相場であると思いますが、今回のオーイシさんのライブはそれらと同じようにセットや照明を組み、バンドやダンサーも入れてしっかり約90分行うとのことです。これで1000円という価格設定はかなり挑戦的なものですが、これもある意味配信だからこそできることであると思います。

有観客ライブであれば会場のキャパシティがある以上売れるチケットの枚数には限界があります。そのためセットや演出を豪華にすればするほどそれだけチケットの値段も上がっていくことになります。

しかし配信ライブであれば見たい人がいればいくらでもチケットを売ることができるため、チケットを売れば売るほど儲かっていくということになります。もちろんある一定のライン以上を売らなければ赤字になってしまいますが、キャパに限界のある有観客ライブではまずできない価格設定であることは確かです。

 

そしてこの1000円という価格はライブを見る側としても非常に絶妙な価格だと思います。

僕は今までオーイシさんの曲は好きでよく聴いてはいたのですが、ライブに参加するほど熱狂的かというと微妙なところもあり、なかなかその一歩を踏み出す勇気がなかったことも確かです。

このように前々から気になっていた、少しでも興味があるという人にとって1000円という価格は絶妙に手を出しやすい価格だと思います。もしこれが3500円だったら結局今回も買わずじまいで終わってしまったかもしれません。

そしてこのライブを見た結果、オーイシさんのライブ最高じゃん!となれば次からは3500円でもきっと買うようになるはずだと思います。

ではいっそもっと思い切って無料にしてしまったらどうかというと、それはそれで見なくなってしまうと思います。これは人の性格にもよると思いますが、自分の場合はお金を払ったからにはちゃんと見ないと!と感じる人間なので、逆に一銭もお金を払わずに見られる状態だとライブの開始時間を忘れて気付いたら終わっていたということにもなりかねないと思います。

このような点から1000円という値段は自分のような裾野に広がる浅いファンをもっと中心の深いファンへと育てるのに非常に絶妙な価格設定だと思います。

 

自分はこの価格を見た時にシンプルに「安っ!」と感じただけでなく、それと同時にこの価格設定の裏にはこのようなめちゃくちゃ計算された上での戦略が隠れているということを感じました(あくまで自分の勝手な考察にすぎませんが)。

その凄さを誰かに伝えたい!と思って一気にブログを書いた結果、チケットの価格の話だけで終わる謎のブログ記事が生まれてしまいました(笑)

 

もしこのブログ記事を読んで自分もライブを見たい!と思った方はこちらからチケット購入に進めます(生配信は終了していますが、1月11日までアーカイブで見られます)。

 

誤解がないように最後に一つだけ言いたいのは、決して全てのライブに対してこのような価格設定を求めているわけではないということです。それぞれの人にそれぞれのやり方があると思いますし、別に3000円だろうと5000円だろうと10000円だろうとちゃんと内容に見合ってさえいれば価格はいくらだっていいと思っています。あくまでひとつの手段としてこういうのもいいねと思っただけなので、必ずしもこれが正義というわけではありません。逆に全てのライブが1000円になってしまったら何も凄いことではなくなってしまいますしね。